和束茶とは

●和束茶の歴史

鎌倉時代に海住山寺にいた高僧「慈心上人」が茶業興隆の祖と言われる
「栂尾の名恵上人」より 茶の種子の分与を受け、鷲峰山麓に栽培したのが
始まりと言われます。
また、天正年間(1573〜1592年)には、和束郷原山の地に57アールほどの畑を開き
茶の実を蒔いたという記録が残されていますが、その当時の製茶法は
きわめて幼稚なもので自家用に使っていたようです。
その後、元文3年(1738年)に和束の隣の宇治田原の永谷宗円が煎茶法を考案しましたが、
和束町ではそれ以前からお茶の販売をしていた記録があります。
(宝栄6年:1709年大智寺所蔵文書より)
その頃からお茶の栽培が増えてきて、製茶を専門にする農家も出始めました。
また、江戸時代中期からお茶の保護施策により茶業は一層発展しました。

●和束町について

京都府の南端、相楽郡の東北部に位置し、北から東にかけて綴喜郡宇治田原町、
滋賀県信楽町、相楽郡南山城村、南から西にかけて相楽郡笠置町、
加茂町、山城町、綴喜郡井手町の6町1村に接する町。
 
町の中心を和束川が流れ、霧の発生が多く気温差が大きい為、
良質茶生産に適した地域である。 海抜48〜685メートル